宇部湾岸道路が一部開通 西中町IC−藤曲IC間

宇部市沿岸部を結ぶ自動車専用道路・宇部湾岸道路の一部が21日、開通した。今回開通したのは、宇部市西中町の西中町インターチェンジから同市藤曲の藤曲インターチェンジまでの2.2キロメートルと、厚東川を渡るダブルデッキ構造*の橋梁「厚東川新橋」の1階部分0.7キロメートル。通行料は無料。

当日開催される予定だった開通式および開通記念イベントは、雨のため中止となった。供用は予定通り午後4時に開始され、開通した各インターチェンジには車の列ができた。

開通区間に含まれる栄川運河橋(写真奥)は、国内で2橋目のS字型1面吊斜張橋で、S字型複合構造(鋼とコンクリートを繋ぎあわせた構造)としては国内初の橋梁。海面から100mの高さをもつA字型の独立主塔には24本のケーブルが張られ、宇部市の新たなランドマークとなる。強風が吹きやすい場所に架かるため、橋の両側にフェアリングを取り付け、風による揺れを軽減する。設計時には模型を作製し、九州工業大学の協力のもと、風洞実験により耐風特性を検討した。

宇部湾岸道路は、地域高規格道路「山口宇部小野田連絡道路」の一部として建設され、先月31日に開通した山口宇部道路とともに、山口市と宇部・小野田地域を結ぶ幹線道路を構成する。今回の開通はまだ一部のみだが、これまで国道190号のみだった厚東川を渡る主要交通路に新たなルートが加わったことで、山口県で最も交通量が多い厚東川大橋や藤曲交差点(いずれも国道190号)の混雑緩和が期待される。

今回はまだ未開通の藤曲インターチェンジから東須恵インターチェンジまでの区間は、今回開通した区間と同様、10月に開催が予定される山口国体に向けて整備が進められてきた。しかし、東須恵インターチェンジが宇部興産専用道路を利用したロングランプとなることから、影響を受ける沿線住民との協議が必要となり、合意形成に期間を要した。このため、該当部分の着工が当初予定から遅れ、今回の開通には間に合わなかった。同区間は、来年度までに開通する予定。

脚注

*上下2階層に分かれた構造をいう。今回開通した新厚東川橋は、1階部分が街路部(一般道路部)、2階部分が本線部(未開通)となっている。


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