美祢線が運転再開 「乗客10万人上乗せ目指す」

西日本旅客鉄道(JR西日本、大阪市北区、TYO:9021)は26日、豪雨災害で全線が不通となっていた美祢線の運行を約1年2か月ぶりに再開した。当日は美祢線利用促進協議会(山陽小野田市、美祢市、長門市の沿線3市で構成)が厚狭、美祢、長門市の3駅で記念式典を開催し、二井関成山口県知事やJR西日本の杉木孝行広島支社長など関係者や沿線住民ら約300人が運行再開を祝った。

再開を記念して運行された列車は山口線の快速「SLやまぐち号」のレトロ客車3両を使用し、厚狭-長門市間を1往復した。3両編成のうち2両は関係者に充てられ、残り1両には市民が乗車。県外から訪れた鉄道ファンの姿も見られた。

美祢線は、昨年7月の豪雨災害で湯ノ峠駅-厚保駅間の第3厚狭川橋梁のほか各所で路盤を流失するなど大きな被害を受けた。JR西日本は当初、再開は難しいとの立場を示した上で、「本来的には廃止をしたい路線」であることを山口県に示したとされる。

最終的には山口県が復旧費の一部を負担することで決着し、再開が決まった。山口国体の開催には間に合わないとされていたが、「驚異的な早さ」(杉木孝行JR西日本広島支社長)で工事が進んだ結果、来月1日の国体総合開会式前の再開に漕ぎ付けた。

美祢線再開の条件として、自治体による鉄道利用促進への全面協力をJRが求めたことを受け発足した利用促進協では、「2013年までに年間利用者数の10万人上乗せを目指す」としている。今後、通勤利用の拡大や、観光キャンペーンを推進する。


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