徳山駅ビルにゴーサイン 木村市長、公約撤回へ

周南市の木村健一郎市長は7日、同市議会本会議で、解体が予定されている徳山駅ビルの跡地利用について「新ビルを整備する方向で前向きに検討する」と答弁し、建て替える方針を表明した。木村氏は昨年4月の市長選挙で「(現駅ビルは)解体せずリニューアルする」と訴え、当時現職市長だった島津幸男氏(現在は周南市議会議員)を破り初当選した経緯があり、事実上の公約撤回となる。

徳山駅周辺整備事業は、島津前市長のもとで計画策定、JR西日本との事業協定締結が行われ、昨年9月に南北自由通路と橋上駅舎の工事に着手した。当初はこれら周辺施設の完成後に現在の駅ビルを解体し、南北駅前広場の整備と新駅ビルの建設を進める予定だった。しかし、新たに就任した木村市長は、建て替えはしないと明言。駅ビル計画は白紙となっていた。

計画破棄を掲げ周南市政に乗り込んできた木村市長であるが、JRとの事業協定は既に前市長が締結していた。駅ビルの改築は周辺施設の整備と一体の事業であり、解体せずリニューアルで済ませようという木村市長の主張には当初から無理があった。木村市長は「駅ビル解体が前提の設計だとは知らなかった」と弁明している。

既に進んでいる工事が、駅ビルの解体も前提にしたものと「知った」木村市長は方針を転換し、駅ビルは「解体するが新築しない」ことになった。ただし、橋上駅舎と南北自由通路は新駅ビルの建設を前提に設計されたもので、そのままでは「つくりかけ」の状態になる。

地元経済界はこの動きに反発し、新駅ビルの建設を要請した。木村市長はこれを受け入れ、今回の答弁に至った。1年以上に渡って停滞していた駅ビル問題はようやく決着を見たが、一旦破棄された駅ビル計画に費やされた時間と予算は無駄になった。

「徳山駅周辺デザイン会議」では、新駅ビルについて今年10月に協議し、今年度中に新計画の概要を取りまとめる予定。


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