7月の航空各社利用実績 新顔の北九州—釜山線は搭乗率8割超

関門都市圏の空港を発着する航空各社の今年7月の利用実績が出そろった。同月にはスターフライヤー(北九州市小倉北区、米原愼一社長)の北九州—釜山線、スカイマーク(東京都大田区、西久保愼一社長)の北九州—那覇線(8月までの季節便)がそれぞれ就航したが、前者は一先ず駆け出しは順調だった一方、後者は非常に厳しい結果となり、明暗分かれた格好だ。

北九州—釜山線

北九州—釜山線は、スターフライヤー(SFJ)初の国際定期便として同月に就航したばかりだ。初月の搭乗率は82.1パーセントと年間目標の65パーセントを大きく上回り、一先ず好調な滑り出しを見せた。

北九州と釜山を約50分で結ぶ同線では、国際定期便としては国内初となる日帰り割引運賃を導入している。7月の同運賃、往復6600円は下関と釜山を結ぶ関釜フェリーより安く、日帰りできる気軽さもあって人気を博した。また、乗客数9746人のうち大半は日本人と韓国人で、前者がやや多かった。おおむね双方からの集客に成功したとみられる。

ただし、島根県隠岐の島町の竹島が韓国によって不法占拠されている問題を巡って、同国が日本に対して極めて高圧的かつ不当な要求を突き付けたことなどから日韓両国の国民感情は急激に悪化しており、8月以降の見通しは不透明という。北九州—釜山線は、就航早々に難局を迎えそうだ。

北九州—羽田線

北九州—羽田線は、SFJと日本航空(JAL)、およびスカイマーク(SKY)が運行している。路線全体の搭乗者数は増加傾向だが、各社ごとに事情は異なる。

会社別の搭乗率は、SFJが前年比2.9ポイント増の62.0パーセント、JALが13.5ポイント増の53.1パーセント、SKYが6.3ポイント減の57.2パーセントだった。搭乗者数は、SFJが3.2パーセント増の5万3906人、JALが26.8パーセント増の2万1168人、SKYが6.8パーセント減の6280人だった。

前年度、搭乗率で首位に立ったスカイマークだが、今年は一転して3位に落ちた。同社の北九州—羽田線は提供座席数が1万強と少なく、搭乗者数のわずかな増減が搭乗率では大きな数値となる。少ない機材と発着枠のフル活用を強いられている同社は、北九州は先行き不透明と判定し9月を最後に同路線から撤退することを決めている。

北九州—那覇線

北九州—那覇線は、スカイマークの季節限定便として就航した。夏期の旅行需要の高まりを見込んでのものであったが、座席提供数3540に対して搭乗者数はわずか508人。搭乗率は14.4パーセントと非常に厳しい結果だった。

宇部—羽田線

宇部—羽田線は、全日空(ANA)とJALが運航する。会社別の搭乗率は、ANAが前年比1.8ポイント増の54.9パーセント、JALが13.3ポイント減の43.9パーセントだった。搭乗者数は、ANAが6.4パーセント増の4万6582人、JALが31.9パーセント増の1万7968人だった。

ANAの同路線には宇部興産の東京本社と宇部市の同社主力工場間のシャトル便としての役割があり、搭乗率は堅調に推移している。ANAは秋以降、最新鋭旅客機のボーイング787で運行する便を現在の1日3往復から1日5往復全便に増やす計画。

JALは、採算ラインを大きく割り込む搭乗率が長期間続く状況にあるが、乗客数は着実に増加していることから攻めの姿勢を崩さない。同社は昨年3月に同路線を1日4往復に増便したが、今年3月にはさらに機材を大型化するなどして全便を150席以上にした。7月の座席提供数は前年比71.9パーセント増の4万962席となり、同社の北九州—羽田線よりも多くなった。

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