河村建夫氏は得票率7割を超える圧勝

16日に投票が行われた第46回衆議院議員選挙は即日開票され、宇部市、美祢市、萩市、旧阿東町から構成される山口県第3区では、自由民主党前職の河村建夫氏が当選した。民主党前職の中屋大介氏、日本共産党新人の五十嵐仁美氏らを引き寄せず、得票率7割を超える圧勝となった。

平成6年に設置された同選挙区は、過去5回の全ての選挙で河村氏が勝利している事実上の無風区で、投票終了とほぼ同時に当選確実の報が流れている。今回は次点の中屋大介氏に8万票近い差をつけて圧勝。得票率は自身の最高記録を更新した。なお、得票率7割を超えたのは河村氏を含め全国で14名。

選挙は盤石な河村氏であるが、選挙前に発生した同党の林芳正参議院議員の鞍替え問題は今も燻っている。一連の騒動では、同党山口県支部連合会や宇部・小野田・萩の各商工会議所幹部などが揃って上京し、党本部に林氏の公認を要望するなど地元組織からの支持離れが顕在化した。息子で秘書を務める河村建一氏に地盤を引き継ぎたい建夫氏にとっては悩ましい状況である。

一方の民主党も、選挙直前まで小選挙区での公認を巡って内部対立が起きていた。これまで同選挙区では、三浦昇氏が民主党の公認候補として立候補し、落選し続けていた。三浦氏は平成21年4月1日の山口県議会議員選挙で宇部市区から出馬し当選したため、同党は比例九州ブロック選出の衆議院議員で宇部高等学校出身の中屋大介氏を呼び戻し、擁立作業を進めていた。

ところが今年になり、比例中国ブロック選出の高邑勉氏が山口県知事選挙出馬に伴い辞職。次点の三浦氏は繰り上げ当選が決まったことを理由に小選挙区での公認を求め始めた。最終的には同党本部の裁定で「コスタリカ方式」が採用され解決をみたが、直前まで内部抗争を続けた同党への有権者の評価は厳しく、中屋氏の得票は前回の同党候補得票数の半数にも届かない惨敗となった。

また、「次回選挙で3区公認」の条件で比例中国ブロックに回った三浦昇氏も、党全体の得票数が激減する中、当選ラインには遠く及ばなかった。公認問題以前に、次回選挙までに党が存続しているのかどうかも不透明な状況で、どのみち前途は多難である。

日本共産党は、萩市の同党県委員である五十嵐仁美氏を擁立したが、同選挙区の「共産基礎票」から上積みはできなかった。かつて同党では、国政選挙から市議会議員選挙まで、宇部市に関連するあらゆる選挙に五島博氏を出馬させてきたが、同氏が宇部を去ったこともあり前回は候補を擁立しなかった。得票は五島氏よりも少ないという厳しい結果に終わった。


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