協和発酵キリンの新製剤工場が竣工 宇部工場の製造能力は2.3倍に

協和発酵キリン(東京都千代田区、花井陳雄代表取締役社長、TYO:4151)は25日、同社宇部工場(宇部市、後藤知彦工場長)内に昨年9月7日から建設していた新製剤工場(製剤工場[III])を竣工した。新工場の製造能力は年間8億錠で、既存設備と合わせた宇部工場全体の製造能力は現在の約2.3倍となる年間14億錠に増強される。投資額は40億円。

竣工した製剤工場[III](協和発酵キリン)

竣工した製剤工場[III](協和発酵キリン)

新工場は、建築面積3360.43平米、延床面積7665.60平米の鉄骨造地上4階建。宇部工場の増強は、同社が進めている生産拠点再編成の一環で、同社富士工場(駿東郡長泉町)の機能を移管集約する。宇部市は地震等の災害リスクが少ないことや、工業系教育機関の集積していて産業人材が豊富であることが決め手となった。

製剤工場[III]では製造ラインの導線明確化や搬送自動化等の最新製造エンジニアリング技術を導入して、高品質と生産性向上を追求。適度な予備空間を確保して将来の拡張にも対応可能とした。製造する製品は花粉症内服固形薬の『アレロック』や血圧降下剤の『コニール』等が中心となる。

現在の製造品目は国内向けのみであるが、同社では将来的に宇部工場を海外出荷の拠点にする。同社は来年初めにも富士工場からの技術移管と人事異動に着手し、平成27年初めから商業生産を開始する予定。新工場の従業員数は80人で、このうち富士工場からの異動者を除いた一部を新規雇用する。

同日、施設内で行われた完工式には花井社長のほか、来賓として山本繁太郎山口県知事や久保田后子宇部市長らが出席し、4名によるテープカットで新拠点の完成を祝った。山本知事は「大型投資は心強い」とした上で雇用への期待を寄せ、久保田市長も新工場竣工に対する祝辞と地域経済貢献への感謝を述べた。

参考情報


(記事編集:

おすすめ記事(Google提供)

宇部ジャーナルの最新記事