山本知事、辞職へ 後任候補に宇部市出身の村岡氏

山本繁太郎山口県知事が、体調不良のため辞職の意向を固めたとの報道が地元紙などで発信されている。一昨年の知事選で同氏を支援した自民党山口県連(岸信夫会長)では、選挙に備えて後継候補の選定を急いでおり、前回同氏の対立候補を支援した左派系政治団体の「みらい山口ネットワーク」等、他の政治団体も候補擁立に動き始めた。

山本知事は昨年10月、佐賀市内の旅館「古湯温泉おんくり」で開催された第142回九州地方知事会議の会議中に体調を崩し、同日、山口県内の病院に入院した。公務復帰に強い意欲を示していたが、体調回復が進まず、同年11月県議会の会期中、また今月6日の公務始め式にも出席がかなわなかった。

年が明けると新年度の予算編成作業が始まり、県政への影響を懸念する声が強まる。首長の不在をこれ以上長引かせるわけにはいかないとの判断から、苦渋の決断となった。

自民党山口県連では、宇部市西岐波出身で総務省自治財政局財政課企画官の村岡嗣政氏を軸に、知事選の候補者選定を進めている。同党は7日、安倍晋三総裁の意向で河村建夫選挙対策委員長が村岡氏と面談し、出馬を打診した。

村岡嗣政氏(2008年、共同通信)

国際消防救助隊参加時の村岡氏
(2008年、共同通信)

村岡氏は41歳と若く、総務省では地方自治体への権限委譲や情報セキュリティ強化の推進に取り組んできた。2008年に中華人民共和国四川省で大地震災害が発生した際、国際消防救助隊の総括官として現地に派遣された経験を持つ。

山口県議会では次回改選以降、宇部市区と下関市区で定数減となる等、県政における長門地域の影響力減衰が続く。過去に宇部市出身の人物が山口県知事に就いたことは無く、地元では出馬に期待が高まっている。

山本知事は分散型県土を意識した県内各地の産業戦略に力を注ぎ、知事部局として専門の部署を設置する等、これまで県庁所在地である山口市の振興策に偏重していた県政を大きく転換させた。

国交省叩き上げで積極的に改革を進める知事の姿勢に、県庁内では「山本知事は厳しい。二井知事時代の方が良かった」と話す職員も居る。後継者には、山本路線を継承し、抵抗を抑えて改革を断行できる人物が求められる。

新知事を決める選挙は、知事から辞職願を受け取った県議会議長が県選挙管理委員会に通知後、50日以内に実施される。新年度の当初予算を審議する定例県議会を控え、投票日は2月下旬となる見通しだ。


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