宇部興産、燃料電池自動車の水素タンク用新材料開発 トヨタ自動車と共同で

「MIRAI」の高圧水素タンク

「MIRAI」の高圧水素タンク

「MIRAI」の高圧水素タンクの断面

「MIRAI」の高圧水素タンクの断面

宇部興産(UBE、宇部市、TYO:4208)は8日、トヨタ自動車(豊田市、TYO:7203と共同で、燃料電池自動車の水素タンクライナー用ナイロン材料を開発したことを発表した。新材料の名称は「UBENYLON 1218IU」で、12月15日からトヨタ自動車が発売する燃料電池自動車「MIRAI」に搭載される高圧水素タンクの製造に用いられる。

新材料は、ポリアミド(ナイロン)6樹脂としての優れた水素透過防止性能を有し、水素ガスの充填や放出によるタンク温度の急激な変化に対する耐久性、極寒地域での耐衝撃性等について極めて優れた機械的性質を示した。

燃料電池車は、これまで多くの自動車会社が開発に取り組んできたが、技術的課題が多く、量産化は進まなかった。世界初の量産燃料電池車となる「MIRAI」に搭載される高圧水素タンク用樹脂ライナー材には、厳しい規格が求められたが、宇部興産の新素材が基準に適合し、認可を得た。

ナイロン6樹脂はプラスチックの中でも耐久性等に優れ、エンジンカバーやインテークマニホールド等の自動車用部材として用いられる。宇部興産は昭和34年からナイロン6樹脂の製造販売を開始し、現在では世界第3位となる14.8万トンの生産能力を有する。

宇部興産では今後、新材料の供給体制を整備・強化していく。


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