北九州港で複合一貫輸送の実証実験 海上輸送の課題検証

境港管理組合(境港市)は12月上旬、日本通運(東京都港区、TYO:9062)と提携し、北九州港を中継地とする船舶鉄道複合一貫輸送(シーアンドレール輸送)の実証実験を実施する。海上輸送のコストやリードタイムを検証し、九州と山陰を結ぶ物流の新動線の可能性を探る。

北九州港の小倉ROROターミナル(北九州市港湾空港局)

小倉ROROターミナル(北九州市港湾空港局)

実証実験では、日本通運のネットワークを通じて九州各地から集荷した貨物を、鉄道で北九州貨物ターミナル駅へ輸送。12月8日、北九州港から境港へ船舶で輸送する。逆方向は、同9日に境港を出港し、翌10日に北九州港に入港。山陰からの貨物を九州各地へ鉄道で輸送する。

九州・山陰間の貨物は、中国自動車道などを利用したトラック輸送が多くを占める。しかし、運送業界では近年、貨物需要の急増で運転手の人員確保が困難となり、トラック輸送のコストは上昇しつつある。一方、山陽線や伯備線を利用した鉄道輸送も一部実施されているが、山陰側の設備が不足しており大量の貨物を扱うことはできない。

北九州港と境港との間に現在、定期航路は存在しないが、両港とも大型船に対応した岸壁を備える。また、北九州港には九州各地と鉄道で結ばれた北九州貨物ターミナル駅が近接していることから、船舶と鉄道を利用した複合一貫輸送が、新たな動線として成立するかどうか、検証することとした。

実証実験で新動線の優位性を確認することができれば、RORO船などによる定期航路開設を目指す。北九州市では、同市が推進する物流拠点化戦略の弾みにもなることから、山陰・九州双方の企業を中心に荷主開拓を進める。


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