政府機関の地方移転 宇部市、北九州市、下関市への移転具体的検討へ

内閣官房の「まち・ひと・しごと創生本部」は17日、第3回の政府関係機関移転に関する有識者会議で、これまでに道府県から募集した69の提案から、具体的に検討を進める22件を絞り込んだ。

北九州市立国際村交流センター(北九州市))

北九州市立国際村交流センター(北九州市))

関門地域関連の提案では、水産大学校(下関市)への国立研究開発法人水産総合研究センター中央水産研究所の一部移転、宇部新都市テクノセンター・山口大学工学部(宇部市)への宇宙航空研究開発機構(JAXA)データセンター設置、北九州市立国際村交流センター(北九州市)への環境調査研修所の一部機能移転、の3件が残った。

宇部市へのJAXA誘致について、先月6日に行われた第2回会議では、JAXA側の「山口大学との連携はあるが全体のごく一部で他の施設との実績は少ない」「中央府省庁との連携協力が中心のため頻繁に関東出張が必要になる」「民間企業との関与はあまりないため地域産業への波及効果は限定的」などとする消極的な見解が示されていたが、今回会議では「地元受入体制の確保を前提に、具体的なあり方を検討」することとなった。

一方、北九州学術研究都市への産業技術総合研究所(産総研、AIST)一部移転は、提案地域が「北九州地域内でも交通が比較的不便な地域であり、福岡県側の想定と異なり研究者の密接な連携に極めて深刻な影響をもたらす」などとする見解が示されていたが、九州大学伊都キャンパスの研究活動との連携強化のため、糸島市への移転の可能性を検討する方針となった。

今回選ばれた提案は、今後、提案道府県、関係市町村、地元大学・研究機関等と、関係府省庁、対象機関等との間で、具体化に向けた論点・検討課題を整理し、今年度末までに成案の作成を目指す。


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