ザ・モール小倉跡、「サニーサイドモール小倉」として9月開業へ 施設所有SPCが商標出願

北九州市小倉南区のザ・モール小倉跡地商業施設が、独立系モールの「サニーサイドモール小倉」として9月15日に開業する予定であることがわかった。

リニューアル時期については、昨年8月の閉店時、一部の入居テナントが「半年後」や「来年5月」などと案内していた。今年に入って夏開店とする求人広告も出ていたが、店舗建物周囲にも予定日の看板が立ち、開店準備も最終段階に入ったと思われる。

サニーサイドモール(SunnysideMALL)の商標は、アジア・パシフィック・ランド・(ジャパン)・リミテッド(英領ヴァージン諸島)が2月10日に、下曽根商業開発(東京都港区)が2月24日に、それぞれ出願(商願2016-014249、商願2016-019507)している。

アジア・パシフィック・ランド・(ジャパン)・リミテッドは、香港のアジア・パシフィック・ランド(APL)グループ傘下の不動産投資会社で、旧ザ・モール小倉と同じく西友(東京都北区)系のサンストリート浜北(浜松市)をはじめ、サンストリート亀戸(東京都江東区)や今治ワールドプラザ(今治市)など各地の商業施設アセット・マネジメント(AM)で実績がある。

下曽根商業開発は、東京都所在の法人が旧ザ・モール小倉の土地・建物資産所有権を譲渡し設立されたSPC(特別目的会社)で、ファンド関連業務を担当する。所在地は東京都港区の赤坂国際会計事務所内。平成21年12月7日付で関東財務局に金融商品取引法第63条の適格機関投資家等特例業務届出を行っている。

同社は平成26年5月2日、残存債務返済資金のリファイナンスのため、ドイツ銀行東京支店(東京都千代田区)をアレンジャーとするシニアローン・メザニンローンによる動産担保融資(ABL)で60億円を調達。建設協力融資金返済債務は平成27年までに全額返済した。

ABLはテナントからの賃料と不動産売却もしくはさらなるリファイナンスで返済するとしているが、売却の目処は立っていない。北九州市八幡西区に本社を置く地場系マンションデベロッパーは、売却の打診を受けたものの、評価額90億円を超える同物件を購入しても事業が成り立たないと判断し断ったという。

ABL予定返済日は平成30年3月25日、最終返済日は平成31年3月25日。ザ・モール小倉の閉店後、半年以上が経過し、空室期間が長期化。積み立てたリザーブにも限りがあり、独立系モールとして再出発を決めたものと思われる。

「サニーサイドモール小倉」の入居テナントとしては、サーティーワンアイスクリーム、まつげエクステサロン「Blanc」、ヘアカット専門店「オンリーカットボックス」などが求人広告を出し人員募集を開始している。サーティーワンアイスクリームは旧ザ・モール小倉にも出店していたが、旧店舗より大型の店舗となる。

このほか、北九州市小倉南区に本社を置く食品スーパー、大手玩具店、大手衣料品店、大手ドラッグストアなどの名前が挙がっており、前出のサーティーワンアイスクリームなど旧ザ・モール小倉の入居テナントも複数再出店する。

旧ザ・モール小倉は、JR下曽根駅南口前に平成7年開業。当初は福岡地所(福岡市博多区)と谷弥(直方市)などが共同所有していたが、三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区)が土地・建物を取得し不動産証券化。後にSPCの下曽根商業開発に譲渡された。テナント管理・賃貸は北九州地域開発(北九州市小倉南区)が行っていた。周囲は住宅・都市整備公団(現都市機構)による下曽根駅南口土地区画整理事業地で、集合住宅が多数建設され住宅地が広がる。


  • 追記:記事中、アジア・パシフィック・ランド・(ジャパン)・リミテッドの所在地を東京都港区と表記しておりましたが、正しくは英領ヴァージン諸島でした。東京都港区にあるのはAPLグループの東京における事業所です。訂正しお詫び申し上げます。(平成28年5月10日19時32分)
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