宇部税関支署、7月から出張所に格下げ 78年の歴史に区切り

門司税関は16日、宇部税関支署を出張所に格下げし、管轄区域を変更すると発表した。変更は7月1日付で、同日以降は下関税関支署の宇部出張所となる。

宇部税関支署はこれまで宇部市、山陽小野田市、美祢市、山口市を管轄していたが、変更後の宇部出張所は宇部市と山陽小野田市のみ管轄、美祢市と山口市は下関税関支署の管轄となる。

出張所に変更後も取扱業務は従来と同様だが、税関手続の申告・申請時の書類表記が宇部税関支署長から宇部出張所長に変わる。

宇部税関支署の歴史は古く、当時の門司税関管内で若松、博多、徳山、萩に次ぐ5番目の税関支署として、昭和13年4月1日の宇部港開港と同時に設置。当初は宇部市役所内に入居していたが、昭和14年5月には独立庁舎を竣工した。

戦時中の昭和18年11月1日、税関官制中断に伴い門司海運局宇部支局に統合されたが、昭和21年6月1日、門司税関再開に伴い出張所として復活。昭和30年8月1日から再び税関支署となった。

昭和34年2月、2代目庁舎に移転。昭和46年7月1日、阿知須町に灯台や係船ブイを備えた山口港が開港し、昭和47年7月10日に阿知須出張所を設置した。

平成8年9月9日、税関支署は宇部地方合同庁舎内に移転。平成9年7月1日、貿易取扱がないため阿知須出張所を廃止。山口港は国際貿易港の指定も取り消され、平成17年1月1日に閉港した。

宇部港の取扱貨物量は平成19年から平成21年にかけてリーマンショックの影響で急減したものの、近年は横ばいもしくは微増傾向。コンテナ取扱個数は輸出入とも増加している。

一方、山口県は宇部空港へアシアナ航空(大韓民国)の仁川国際空港便の誘致を進めており、今年5月の政府要望では税関や出入国検査、検疫などCIQ人員・機材等の確保を求めている。

国際定期便の就航にはCIQ体制の整備が不可欠だが、税関としては新たに人員を振り向ける余裕はなく、税関支署組織自体を削ることになった可能性がある。


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