宇部市議会、朝鮮学校補助金の請願不採択 宮本市議が紹介

宇部市議会は6月28日の定例会で、「学校法人山口朝鮮学園への補助金停止に関する請願」を不採択として議決した。請願は宇部市が実施した補助金停止を見直すよう求めたもので、日本基督教団宇部緑橋教会の小畑太作氏が6月9日、宮本輝男市議(市民連合、社会民主党)の紹介により提出していた。

同学校法人はかつて宇部市内に宇部朝鮮初中級学校(朝鮮学校)を設置し、宇部市は平成5年度から平成19年度まで同校に助成金を交付していた。平成20年4月には同校が休校となったが、下関市にある山口朝鮮初中級学校に通う生徒の交通費を補助する名目で助成金交付を続けていた。

しかし、朝鮮学校以外の市外の私立中学校に通学する生徒もいる状況で、特定の学校法人のみ優遇するのは公平性の観点から問題があるため、平成26年度以降は助成金の予算計上を停止した。

宇部市議会は6月10日に請願を受理し、文教民生委員会に審査を付託。委員会では請願者を参考人として招致し、説明を求めた。参考人は、補助金停止が民族教育権侵害に当たるなどと説明。委員からは、諸外国の外国人学校への助成状況などに関する質疑があった。

この後市執行部との質疑では、日本国憲法や国際条約等に照らして停止措置がないか検証したかとの質問に、あくまで地方自治体の権限と責任で公平性の観点から廃止したとの回答があった。助成金交付自体は市の権限で開始したものであり、憲法や国際条約とは関係がない。

討論を経て、最終的に採決の結果、賛成少数で不採択に決定。6月27日に時田洋輔文教民生委員長から重枝尚治議長に審査結果が報告された。


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