門司港レトロ地区に公衆無線LAN整備 観光客の行動データ分析

北九州市は、同市門司区の門司港レトロ地区で公衆無線LAN(Free Wi-Fi)の整備を進める。無線LANに接続した観光客の行動データを収集・分析し、北九州市内の他の観光地も含めた周遊・消費促進や門司港レトロ地区の受け入れ環境改善を図る。

事業は政府の地方創生交付金を活用した「『かんもん海峡都市』観光まちびらき・形成事業」の一環で、企画提案公募で事業者を選定する。履行期間は契約締結日から平成29年3月31日まで、業務の予算は消費税を含む750万円以内。

公衆無線LANは門司港レトロ地区の観光施設や主要交通拠点等に設置する。対象は旧門司三井倶楽部、旧大阪商船、旧門司税関、国際友好記念図書館、関門海峡ミュージアム、門司港レトロ観光物産館、海峡プラザ、旧大連航路上屋等の市が関与する施設や民間施設。

民間施設は三宜楼、門司港レトロ展望室、九州鉄道記念館、出光美術館、旧JR九州本社ビル、JR門司港駅、マリンゲートもじ等を想定しているが、事業者が関係施設の所有者と協議し設置箇所を決める。必要に応じ市も協力し、計15箇所以上の設置を求める。

事業者は6言語対応のスマートフォン・タブレット端末用観光アプリも提供する。無線LANの情報とあわせて北九州市内全域の観光客の国籍、年代、性別、宿泊地、立寄地等といった行動データを分析し、観光客に消費・周遊を促すプロモーションを行う。

また、ツイッターやフェイスブック等のSNS投稿の分析も行い、苦情や満足度等の「生の声」を収集し、門司港レトロ地区をはじめとする北九州市内の観光地のトレンドやニーズを把握し、効果的な情報発信や受入環境の改善整備に繋げる。

今後、9月30日まで企画提案参加申込書と質問書の提出を受け付ける。質問回答後、10月14日で企画提案書提出を締め切り、選考委員会で企画提案書を審査する。最も評価の高い評価を得た1事業者選定し、10月下旬に委託事業者決定、同月下旬に契約締結を予定している。

委員会では、事業者の規模や人員等といった実施体制の他、過去10年間の同様業務の実績、スケジュール・価格の妥当性、事業や門司港レトロ地区への理解度、次年度以降の継続性等の項目をヒアリングにより審査。応募者多数の場合は一次審査として書類審査を実施する。

今年度、門司港レトロで得られた成果をもとに、来年度以降は小倉都心部の小倉城周辺やJR小倉駅新幹線口地区、皿倉山周辺、下関市の唐戸地区等、関門北九州地域全域の主要観光地に展開。北九州市と下関市の2市で協力し、戦略的観光施策の実施に繋げる。


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