国土交通省、門司港レトロ地区のクルーズ船入港制限緩和検討へ

国土交通省は、北九州市門司区の門司港レトロ地区で大型クルーズ船の受け入れを可能にする方策の検討に着手する。同地区の岸壁は潮流の速い関門海峡に面する為、5万トン以上の船は入港できない等の制限があるが、航行・操船方法を工夫することで制限の緩和を目指す。

北九州港では昨年、大型船も入港できる響灘地区のひびきコンテナターミナル(同市若松区)でクルーズ船の受け入れを開始したが、本来の利用者である物流企業の岸壁利用が増加傾向にあり、旅客船の受け入れには限界がある。市街地や主要な観光地から遠いという欠点もある。

クルーズ船の運航会社は数年先までの航行計画を策定している為、将来の受け入れ状況が不透明な港を寄港地に選ぶのは難しい。観光地に近く、小倉都心部にもアクセスしやすい門司港レトロ地区の入港制限を緩和できれば、クルーズ船の誘致競争力は格段に向上する。

国土交通省九州地方整備局北九州港湾・空港整備事務所は23日、門司港レトロ地区の入港制限制限緩和や観光プログラム等の検討実施に向けた手続開始を公示した。検討業務は技術提案書を募集し、最適な事業者を選定する簡易公募型プロポーザル方式で実施する。

業務名は「関門地区既存岸壁の利活用促進検討業務」で、履行期間は契約締結日から来年3月15日まで。関門港の現状について資料収集・整理を行い、入港基準制限の緩和等による大型クルーズ船の受け入れ可能性を検討する。業務対象岸壁は北九州港門司1・2号岸壁(※追記)。

入港基準制限の緩和については、現在の入港運用状況に加え、26・27年度に関門航路を通航したクルーズ船の規模・航行状況を整理し、受け入れ時の課題を抽出。簡易的な操船シミュレーションや航行安全に関する有識者へのヒアリングを行い、緩和方策を検討する。

また、門司港レトロ地区や周辺地域の観光施設や大型商業施設等に関する情報等を整理し、クルーズ船誘致に役立つ観光プログラムを検討する。観光ルートは数千人規模となる大型クルーズ船の乗客に対応できる様々なバリエーションを用意し、寄港地としての魅力向上を図る。

今後、参加表明書の提出を9月26日から10月3日まで、技術提案書の提出を10月11日から10月25日まで受け付ける。配置予定管理技術者の資格や業務実績、業務の実施方針、技術提案の内容等に関するヒアリングを10月26日・27日に行い、11月10日に事業者を決定する。

門司1・2号岸壁の位置(グーグルマップ)


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