沼写真館が破産 負債総額3億6千万円

沼写真館(宇部市)は28日、山口地方裁判所宇部支部に破産手続開始の申立を行い、同日手続開始の決定を受けた。負債総額は約3億6千万円。同日、同社に撮影を依頼している顧客向けの対応等をウェブサイト上で公表した。

同社は昭和10年10月10日に創業。資本金は300万円。本社は宇部市松島町・小串通りにある白い外壁が特徴の5階建てビル。本社併設スタジオの他、ANAクラウンプラザホテル宇部等にも写真スタジオを開設していた。

平成15年2月には宇部市郊外のあすとぴあ二丁目(宇部新都市)に結婚式場「風のみえる丘フェリース」を開業。フェリースはロケーションスタジオ機能を有し、結婚式場の他にレストランや各種イベント会場としても営業していた。

開業直後のフェリースは業績も好調で、平成16年に同社の売り上げは過去最高に達したが、次第に客足は遠のいた。宇部新都市は道路網こそ整備されているが、周辺人口は少ない。直近の売上高はピーク時の半分以下に落ち込んでいた。

今後、破産管財人の弁護士と補助者で清算業務を進める。補助者は同社の元従業員1人。同社に写真撮影を依頼しまだ納品を受けていない個人顧客、振り袖プラン・Nグラフィ会員については、10月以降順次補助者から連絡し、撮影や引き渡しを行う。

ホテルや結婚式場、美容院等を通じて写真撮影を依頼した顧客には、申し込んだ施設を通じて連絡する。また、法人顧客や振り袖プランの着付け・美容を引き受けている美容室等には、補助者から個別に連絡を行う。

これらの手続きを了解できない場合は、金融機関や取引債権者と同様に破産債権届出を行うことになる。債権届出期間は11月28日まで。なお、破産管財業務に支障が出る為、同社元従業員への個人的な連絡は控えるよう呼びかけている。

沼写真館本社ビル(グーグルストリートビュー)


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