宇部興産、堺工場の車載用セパレータ製造設備を増強

宇部興産(宇部市、TYO:4208)は29日、堺工場(堺市西区)のリチウムイオン電池用セパレータ(絶縁体)の製造設備を増強すると発表した。増強は車載用リチウムイオン電池の需要増大に対応し、安定供給を図るもので、平成30年4月に完成予定。投資額は非公表。

同社は平成6年に宇部ケミカル工場(宇部市)でセパレータ生産を開始。市場規模の拡大を受け、25年には堺工場にも製造設備を新設した。今回の設備増強は同工場に建設中の新規設備に続くもので、完成後の生産能力は宇部ケミカル工場と合わせて2.5億平米となる。

乾式セパレータ・ユーポア(宇部興産)

乾式セパレータ・ユーポア(宇部興産)

近年、リチウムイオン電池を用いるハイブリッド自動車(HV)やプラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等の生産量が増加。同社はこうした車載用途の需要拡大に応えるとともに、住宅等で用いられる定置蓄電用途や産業用途での製品展開も想定している。

同社のセパレータは、日立マクセル(茨木市、TYO:6810)との合弁会社・宇部マクセル(乙訓郡大山崎町)の高機能塗布型セパレータがトヨタ自動車(豊田市、TYO:7203)の4代目プリウスに採用される等、車載用途で一定のシェアを有するが、設備増強で優位性を更に高める。

宇部興産は30年までの中期経営計画でセパレータ事業を「積極拡大事業」と位置づけ、今後も段階的に設備を増強する。特に需要増大が見込まれる塗布型製品を強化し、同年までに生産能力を3億平米に拡大。供給拡大を通じ、セパレータ事業の売上高200億円の達成を目指す。


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