東九州新幹線の北九州空港乗り入れ 県・市議会で提案

9月に開催された福岡県と北九州市の両議会定例会の一般質問で、議員が東九州新幹線の北九州空港乗り入れを提案する場面が見られた。行政側は県市とも、まずはルートに関する議論の前提となる整備計画への格上げを目指す方針を示した。

福岡県議会では、9月27日に片岡誠二議員(自由民主党、中間市選挙区)が質問。小川洋知事は「東九州新幹線が接続すれば北九州空港へのアクセス向上に資すると考えるが、ルートから外れる地元の合意等、克服すべき数々の課題がある」などと答弁した。

北九州市議会では、9月9日に松岡裕一郎議員(公明党、小倉北区選挙区)が質問。権藤宗高港湾空港局長は「(東九州新幹線の空港乗り入れは)これまで検討されていないが、ルート設定が可能であれば北九州空港の利用圏域拡大に寄与する」などと答弁した。

また、今年3月8日には井上秀作議員(自由民主党、小倉南区選挙区)が市議会で同様の提案を行った。市は空港の年間利用者数が200万人を超えるまでアクセス鉄道の検討を中断しているが、再開する際には東九州新幹線の乗り入れも含めた内容を検討するとした。

空港乗り入れとは別に、9月12日の市議会では上野照弘議員(自由民主党、若松区選挙区)が東九州新幹線について質問。上野氏は他の都市と比べて北九州市の機運醸成が進んでいないとの見解を示した上で、市として要望活動への積極的な関与を求めた。

東九州新幹線を巡っては、昭和46年に沿線4県と北九州市で構成する「東九州新幹線鉄道建設促進期成会」が発足し、期成会会長の宮崎県知事が毎年政府要望を実施してきたが、政府レベルの動きは昭和48年の基本計画策定以降停滞している。

期成会は昨年、東九州新幹線に関する基礎的調査を実施し、需要予測、整備費用、経済波及効果をパンフレットにまとめたが、費用は大分県と宮崎県が負担した。上野氏の質問に対し、柴田卓典建築都市局長は次回から宮崎県知事の要望活動に同行する意向を示した。

北橋健治市長は3氏の東九州新幹線関連の質問には答えず局長答弁としていたが、上野氏が「大分県から小倉を通らずに博多駅に新幹線が繋がってしまった場合に北九州はどうなるのか」と迫った際には「そのようなことがあってはいけない」と応じた。


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