北九大・九工大・産医大・九歯大の統合提案 市議会一般質問

9月13日に開催された北九州市議会平成28年9月定例会の一般質問で、村上幸一議員(自由民主党、八幡西区選挙区)が北九州市内にある北九州市立大学、九州工業大学、産業医科大学、九州歯科大学の4つの大学を統合してはどうかと提案した。

村上議員は、大学進学者数の減少が始まると予測される「平成30年問題」に触れ、定員割れした大学が廃校となった場合、立地自治体にも大きな影響が出る為、北九州市東京事務所で市内大学のPRや進学相談を実施し、市内大学の魅力向上策を講じるよう求めた。

また、村上議員は北九州市立大でも定員割れの可能性があり、進学者の減少に個々の大学で対応することは難しいとした上で、4大学の強みを結集した本格的な総合大学の開設により「九州大学を凌駕し(大学間の競争に)勝ち残っていける大学を作るべき」と提案した。

現在、北九州市立大学には外国語学部・文学部・法学部・国際環境工学部、九州工業大学には工学部・情報工学部、産業医科大学には医学部・産業保健学部、九州歯科大学には歯学部があり、各大学の専門分野を扱う大学院・研究科も設置されている。

西田幸生企画調整局長は「市内大学の統合はスケールの大きい提案であり、大学運営の効率化や知名度向上等のメリットが期待できる」とした一方、新たな大学の設置主体や大学の運営費交付金の負担をどうするのか、といった課題があり「やや現実的ではない」と答弁した。

北九州市立大学は市が設立した公立大学法人、九州工業大学は国立大学法人、産業医科大学は学校法人、九州歯科大学は県が設立した公立大学法人と、それぞれ設立主体が異なる。また、運営費交付金は4大学合計で毎年100億円を上回り、市が単独負担するのは難しい。

こうした課題について村上議員は「政治の話」とし、設置主体が異なる大阪府立大学と大阪市立大学の統合を例に挙げた。地元選出の山本幸三衆議院議員が地方創生担当大臣に就任し、北橋健治市長と小川洋県知事の関係も良好な今がチャンスであるとして市長の考えを尋ねた。

北橋市長は「九州でも国立大学と(各県の)医科大学が合併し、九州大学は九州芸術工科大学と合併した」「将来ありえないことではない」と答えた。また「連携の良さ、国県市のパイプは大学にとって非常に追い風だと思う」とし、当面は各大学の動きを見守りたいとした。


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