宇部興産、スペインの欧州子会社工場にナイロン6生産設備増設

宇部興産(宇部市、TYO:4208)は12日、同社子会社のウベコーポレーションヨーロッパ(UBE Corporation Europe=UCE、スペイン・バレンシア州カステジョン市)が保有するスペイン・バレンシア州の工場に、年産4万トンのナイロン6製造設備を増設すると発表した。

近年、食品や洗剤等の包装用フィルム向けナイロン市場では、環境負荷の低い脱ポリ塩化ビニリデン(PVDC)フィルムの需要が高まっている。宇部興産は、昨年もUCE工場のナイロン6樹脂の生産能力を年産1万トン増強したが、需要増加を受け更なる増産を決めた。

今回増設する設備は平成30年2月に稼働開始予定で、完成後のUCEのナイロン6生産能力は年間7万トンとなる。新設備では宇部興産の独自技術で中粘度・高粘度のナイロンとコポリマー系ナイロンを生産し、自動車・食品包装・モノフィラメント・魚網等の材料として供給する。

UCEでは、別途新設するナイロンコンパウンド製造設備も29年8月に稼動予定。ナイロン6生産設備の増設では約50人の新規雇用を創出し、UCEの従業員数は500人規模となる。UCEは、10年以上の歴史がある同社の研究開発部門を活用し、製品の用途拡大・高付加価値化を図る。

宇部興産はナイロン6樹脂で世界トップメーカーの一角を占める。年間の生産能力は日本(年産5.3万トン)、タイ(同7.5万トン)、スペイン(同3.0万トン)の3拠点で合計15.8万トン。高品質な包装用フィルム向け等の押出用途商品は、特に高く評価されているという。


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