長門市、新庁舎の概要発表 ハイブリッド構造では国内最大規模

長門市は17日、長門市役所本庁舎として建設予定の新庁舎の仕様を取りまとめた「長門市庁舎建設基本設計」を公表した。大西倉雄市長が同日記者会見し、新庁舎の構造や規模といった基本設計の概要を説明した。

新庁舎の吹き抜けイメージ(長門市)

新庁舎の吹き抜けイメージ(長門市)

新庁舎は現在の市役所本庁南側駐車場に建設する。建物は木造・鉄筋コンクリート造のハイブリッド構造で地上5階建、延床面積約7100平米。同種の構造としては日本国内最大規模で、内部には5層の吹き抜け空間を設ける。市民広場と一体化した平屋のエントランス棟も整備する。

フロア構成は、1階・2階が市民サービス・事務室、3階が特別職執務室・災害対策拠点、4階が教育委員会・会議室等、5階が市議会議場・同委員会室となる予定。計画内容には、市庁舎建設整備検討委員会、市民ワークショップ、パブリックコメント等で得られた意見も反映した。

新庁舎〔左〕とエントランス棟〔右〕完成予想図(長門市)

新庁舎完成予想図・右がエントランス棟(長門市)

現在、日本国内では上層階を木造とするハイブリッド構造の事例はあるが、1階の柱梁を2時間耐火木構造部材とするのは国内初の取り組み。使用する木材は合計約2800立米で、全ての階に耐火木構造部材を使用。エントランス棟では、全ての構造材・内部材に長門市産の木材を使用する。

こうした取り組みが評価され、新庁舎計画は国土交通省の「サステナブル建築物先導事業(木造先導型)」に採択された。同事業は木造建築物の普及啓発を図る為の助成制度で、長門市の新庁舎建設事業には、総事業費47億円5千万円に対し5億8千万円の助成金が国庫から支出される。

現在の長門市役所本庁舎は昭和38年の完成から53年が経過。平成15年に市が実施した耐震診断では、大地震の際に倒壊の恐れがあるとの診断結果だった。新庁舎は29年度中にも着工し、32年度に完成予定。大西市長は新庁舎について「市民の皆さんにとって見やすく、分かりやすく、そしてプライバシーに配慮した、親しんでもらえる庁舎になれば」と述べた。


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